2013年07月24日(水) 
福岡県

友人3人を連れて
高校生活も早1年とちょっと、新しい環境にもだいぶ慣れてきた感じであろうか。
今まで以上にオープンに振舞っているつもりのためか、クラス内では虫好きといえば私になりつつ・・・いやなっている。
そんなクラスメートの中に、採集というものに若干興味を示し始めるモノ好きも現れ始めた。
本気でやろうとしている人はいないかもしれないが、嬉しいことではある。
そんなことが発端となり、友人3人を連れた採集ツアーを行うことが決まった。
ボーズの可能性にビクビクしながらもその日はやってきた。
出発
夏休み二日目である。
最近福岡は連続で猛暑日を記録しているが、今日も相変わらずクソ暑い。
昼前に軽くメシを食って出発する。
飲み物や夜食をコンビニで購入しつつ、みんなが待ち合わせとしている駅まで電車で移動していく。
皆と二日ぶりの再会である。
今回は選ぶ採集場所の条件として、“歩いて採集することが可能である”場所を最優先とした。
おそらく私の中ではぴったりの場所を選べたのではないか・・・と思っている。
そんな採集場所の宿を目指し、電車やバスなどを乗り継ぎ、ちょうど一番暑い時間帯に宿に着いた。
チェックインはもうちょっと遅くからではあったが、幸いもう可能なようなので、一旦宿で休むことにした。
みんなして荷物を畳に広げ、疲れをとった。
歩いて稼げ!
あんまりだらだらし続けてもいられない。しばらくして行動を開始した。
とりあえず近くの林道のような道を歩いて下っていく
とりあえず歩く
とりあえず歩く
林に入る前はとんでもなく暑かったが、木陰に入れば2,3℃温度が下がったらしく涼しく感じる。
周りを見渡した感じ常緑樹主体の林であり、おそらくちゃんと探せば採れる場所ではあると思うが、今回は確実な木を探すことにした。
道中イノシシらしき物音とうなり声が聞こえたものの、40分ほど歩くとやっとこさ明るい林に出た。
少し周りを見るとちらほらクヌギも生えており、いい感じの場所だ。
少し森の中に入ってみることにした。
カナブンいっぱい
カナブンいっぱい
カナブンもたくさんいて洞もありいい木を見つけた。
散策を続けるとさらにいい木も見つかる。
うじゃうじゃ
うじゃうじゃ
もう夜見に来れば大丈夫そうだ。
久々にこんなにいい木を見つけた。
念入りに洞を調べていると、黒光りする物体と目が合った。
ほぼ間違いなくヒラタであろう、そして結構でかい。
採集を試みたものの素早く深い洞の中に逃げられ、とてもかき出し棒では太刀打ちできそうにない。
スズメバチもいくらか飛んできたため、夜にリベンジを誓い、その場を立ち去ることにした。
さらに林道を下ってゆくと、途中までなかったのが嘘のように、道端にもクヌギはそこそこ生えている。
めぼしいものにチェックを入れながら歩みを進める。
そんななかとある一本に影を見つけた。
洞の中に影
洞の中に影
ノコのようだ。
これはそんなに洞が深くなく、難易度は低い。
かき出し棒で前に進ませつつ、洞から引っ張り出した。
久々の水牛
久々の水牛
60mmには及ばなさそうだが、いいサイズである。
そして何よりボーズ回避に胸をなでおろした。
その後もちょっとしたクヌギの群生地だけ目を通し、住宅街まで降りてきたのでバスで宿近くまで戻った。
時間的にも夕ご飯が近かったので、宿のクーラーだけつけてレストランへと足を運ぶ。
カレー率が高い
カレー率が高い
カレー率75%である。
私はなぜか食欲が湧いていなかったものの、夜に備えねばとかきこんだ。
30分後、宿に帰宅。クーラーが効いてて涼しい。
休憩も兼ねてまただらだらと遊んだり、軽く仮眠をしたりして日暮れを待った。
久々に思いっきり採集
日が沈む前に宿を出発する。
とりあえずは採集場所まで30分ほどかけて歩くことになる。
皆でだべりながら道を下っていく。
日暮れ前の林道は昼とは違って薄暗い。
暗い林道を歩く
暗い林道を歩く
しばらくすると日はほぼ完全に暮れ、月光以外の光は見えなくなった。
周りの茂みは結構がさがさと音を立てている、何かしらの野生動物はいるらしい。
ボーっと歩いていると後ろから羽音が...素早くライトで照らし、追い、木につかまったところを網で採る。
ヒラタ飛来
ヒラタ飛来
幸先よくヒラタを採集できた。
そこからちょっと歩くと昼に目をつけていた場所へと到着。
入りやすそうな場所から中へ入っていく。
でっかいカブト
でっかいカブト
早速カブトが歩いている。やはり夜は雰囲気が違う。
チビヒラタ
チビヒラタ
チビカブト
チビカブト
クワガタやカブトムシもちらほら見つかるものの、小さいのが多く、それらはスルーしていく。
昼に逃げられたヒラタの木へと向かう。
昼に続いて大盛況
昼に続いて大盛況
カナブンは相変わらずだ。
洞付近を探索すると。
頭隠して...
頭隠して...
いた!嬉しいことに洞から出てきている。
急いで写真を撮り、すぐに手で掴み取った。
60mmオーバー(後日撮影)
60mmオーバー(後日撮影)
でかい!ここで60mmは超えていると確信できた。
お恥ずかしいことに私は60mmオーバーは始めてである。
(興奮しており、現場で写真を撮ることを忘れていた...これは失態。)
一応その気の周りの洞を確認するともう数匹はヒラタが潜んでいる様子だ。
中にはこの個体には負けるがそこそこ大きめのものもいたが、残念ながら逃げられてしまった。
コクワ
コクワ
やけに♀が少なかったためこの場所でしばらく探したが、ノコ♀しか見つからなかった。
そして場所を移動していく。
夜もまた道端の木を見ていく。
大きめの水牛
大きめの水牛
ライトで上を照らすと昼に続きノコギリを発見、網で突っつくと下に落ちてしまったが、下草は生えていない場所であったため容易に見つかった。
昼の個体よりも大きく、さらに60mmオーバー、いいサイズだ。
一応昼にも確認したもう一箇所にも回ってみたが、そこには小さいヒラタ♂しかいなかった。
しかしながら、今日の採集結果には自分としては満足である。
帰り道
歩きの範囲だけでこれだけ採集できた、ということが何よりである。
相変わらず帰りも動物の気配を察しながらも遭遇はせず、無事に宿までたどり着いた。
いやー、足が疲れた、久々にこんなに歩いた。
宿では夜食を食べたり皆でだべったりして過ごし、日付が変わるくらいに就寝した。
帰るまでが採集
早朝、一応起きたものの、眠さと疲れでスルーすることにした。
そして朝、朝食を食べ、そのままチェックアウト。
帰りのバスに乗り、バス停から海が近かったため、軽く海で遊んだあと、電車で元の集合場所までたどり着いた。
ここでみんなとはお別れだ、挨拶を交わして電車に乗り、無事に帰宅した。

今回の採集にお付き合いいただいた友人3人、本当にありがとうございました。
今日の採集結果
コクワ 1♂
ヒラタ 4♂
ノコギリ 2♂2♀

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